【吉田パン】粒ピーナッツ:コッペパンも鰻と同じで腹割背割りがあるのか

東京駅の日本橋口近くのコンビニ、ベルマートキヨスクで先日【清水屋】生クリームパンを買えたので、あるかな?と寄ってみたお話。入口の立て看板に日替わりでいろんなパンが入荷されているとの情報が。その日は【吉田パン】のコッペパンが並んでいました。コッペパンといえばすぐ『コッペパンはきつねいろ』と唱えてしまう。どんな話か忘れているので読み直したい。ちなみに同じように唱えてしまうのが「しちめんどくさい七面鳥」なのだけれど、それはさておき。

コッペパン 粒ピーナッツ、300円也。

袋から出す。ころんとしている。

サイズは15×8㌢くらい。大きいね。
均一な焼き色が美しい。

切ってみる。ふんわりコッペパンなのでむぎゅーっとつぶれないか心配だったけど大丈夫でした。
ふかふかのパンの間になめらかなピーナッツクリームが挟まれている。粒ピーナッツというだけあって、やわらかいクリームの中にピーナッツの歯ごたえがしっかり。これはいい。断面からも見えるのだけれど、どれだけ粒なのか知りたくなる。

というわけで、お行儀悪いけどちょっとだけぺらっとめくってみる。クリームがパンの上下に分かれちゃった。
おおっ。パンの隅々まで一面分厚く塗られたクリームの中にぼこぼこピーナッツが入っている。たまに無性にピーナッツバターが食べたくなる時があるのだけれど、こういう粒が入っているのを探そうっと。パンにパサつきもなくおいしかったです。ごちそうさまでしたー。今度はおかずコッペも食べてみたいです。

食べ終わってしばらく【福田パン】だと思っていたのだ。福田パンはデパートの催事でご当地コッペとしてよく見かける岩手のコッペパンの老舗。そしたら吉田パンの師匠が福田パンなのだそう。なるほど。

コッペパンって郷愁を感じる。給食や子供時代に食べた記憶があるわけではないのに不思議。昔はパン屋さんに行ってジャムを選ぶとその場で塗ってくれたのを渡されたという話を聞いていたからかな。
ジャムといえば、甘いものが大好きだった祖父を思い出す。子供のころ遊びに行ったとき、食卓でジャムの順番を待っていたら、あとちょっとだったからってたっぷり塗って祖父が使い切ってしまったの。「なんだ?食べたかったのかー」ってあのいたずらっ子みたいな笑顔はしあわせな気分とセットで浮かんでくる。私はおじいちゃまが大好きだったのだ。ジャムが好きなのは祖父の影響かも。

コッペパンは日本独自のパンで、和製英語。コッペはクープ(仏語、パンを焼く時の表面の切れ込み)から来ているという説がある。名前の由来調べるの、好き。
あと地域によって鰻と同様、腹割り背割りの違いがあるのだと初めて知った。腹割りしか見たことないと思ったけれど、そういえば焼きそばパンは背割りだものね。でもあれはコッペパンなのかな。ホットドッグバンズ?