【日本橋長門】久寿もち:名前はくずもち、絶品わらび餅

「ケーキじゃなくて和菓子だな」と丸善前で信号待ちしているとふと思い、Uターン。気温によってアイスクリームか氷菓系か売れ筋が変化すると言われるように、クリームたっぷりのケーキとつるんとした和菓子も相関関係がありそうね。久しぶりに【江戸風御菓子司 日本橋長門】に寄ってきました。切羊羹も人気だけどお目当ては久寿もち、というお話。関東の発酵くずもちをイメージしていると戸惑うかも。

ね?だって形は三角形でくずもちだけど、わらび餅だもの。

久寿もち、890円也。日持ちは2日
商品名にわらび粉って書いてあるのを見落とさないで。

開けていきますね。

一面のきな粉が。こぼさないように気をつける。

そうっと包みを外したところをパチリ。黒っぽい久寿もちがわかるかな。
2列3行に切れ目が入っていて、四角形がさらに斜めに切られて、全12切れ。

上の段をお皿にとって拡大したもの。見るからにやわらかさが伝わるかな。
原材料は砂糖・蕨粉・黄粉という潔さ。わらび粉100%で作られているので茶~黒っぽい。ふよんふよんとした柔らかさは特筆もの。柔らかいのだけれど粘りもあってびょーんともする。ふんだんにかかっているきな粉は甘くないので、シンプルに風味が味わえる。わらび餅にはきな粉と黒蜜が添えられるものをよく見かけるけれど、こちらは久寿もちだけで十分。冷やしてから口にすると、ひんやりとしてふるふるした甘い塊がのどをすうっと通っていく感じ。一度食べたら忘れられず、思い出しては食べたくなります。おいしかったです、ごちそうさまでしたー。

くずもちと聞くと関東の人なら船橋屋のくずもちのようなグルテンが発酵した白くてもちもちむっちりした和菓子を思い浮かべるのではないかな。日本橋長門では関西のわらび餅のおいしさを広めようとして関東でなじみのあるくずもちに名前も形もあやかって売り出したという話があった気がするんだけど定かでない。時間あるとき調べてみる。