霊幻道士「キョーンシー!」「なにかー妖怪?」みんなキョンシーの真似をしていたよね

1987年に日本で公開されるや否や一大キョンシーブームを巻き起こした。
原題は殭屍先生
キョンシー映画は亜流作品が数多あれど、本流はこちら。
当時子どもだった人はみな両手を前にぴょんぴょん跳びながら前進した経験があるかも?

古来より伝わる中国の殭屍(キョンシー)をモンスターに見たて、秘術を駆使し道士が立ち向かうというクンフー映画と融合させたアクション・ホラー・コメディ。
サモ・ハン・キンポー製作。1985年の作品。

国立映画アーカイブでの【香港映画発展史探究】にて鑑賞。
キョンシーブームは知っていたけれど、きちんと作品を観たことはなかった。

とにかくテンポがいい。
道士が頼りになるので、ピンチが訪れてもこの人が絶対何とかしてくれる!という安心感がある一方で、二人の弟子は頼りない凸凹コンビであーまたなんかやっちゃうよーというハラハラ感を飽きさせず投入してくるのであっという間の97分だった。

キョンシーはなんとなく中国版ゾンビのようなものだと思っていた。ちなみに英題はMr.Vampireなので吸血ゾンビか。
満州族の正装をして、白塗りの顔に御札が貼られているイメージ。
作品の設定としては、恨みや怨念を抱えたまま死んだり、風水的に間違った埋葬方法をされているとキョンシーになるみたい。
両手をまっすぐ前ならえしてぴょんぴょん跳ぶのは、死後体が固くなっていて関節が曲がらないから足首だけで跳んで移動する際バランスを取るために。はー、だからかーと納得。
劇中で階段の段差を昇りきれず反復動作をしてる一体がそういえばいたな。弟子がよいしょって助けてあげてた。

面白かったー。もっと早く観ればよかった。キョンシー物は亜流があり過ぎるので、とりあえずこちらのシリーズ続編『霊幻道士2:キョンシーの息子たち』と『霊幻道士3:キョンシーの七不思議』くらいまではとりあえず観てみようかと思う。

お気に入りのシーン

キョンシー化するのを防ぐために、もち米が必要なくだり。もち米シーンは全般好き。
西洋喫茶で慣れないコーヒーを飲むシーン。

キョーンシー!なにか妖怪?はTV用予告から。