【パティスリー ル・ド・ブリク】アップルパイ:パイとリンゴだけを純粋に味わえる理想ぴったりのパイ
新橋の第一ホテル東京においしいアップルパイがあるらしいと聞いたのは、どれくらい前のことだったろう。銀座の隣なのにぐずぐずと足が向かず。けれど帝国ホテルから600㍍ということが分かりとうとう重い腰を上げたのだ、というお話。【Patisserie Rue des Briques】パティスリー ル・ド・ブリクにてたぶん一番好きなんじゃないかと思える理想的なアップルパイに出会えました。
ドライアイスをつけてくれました。蒸し蒸しとした日だったので力を発揮。
アップルパイ 5号、3,000円也。
真上からパシャ。杏ジャムのナパージュが美しい。
1号=直径1寸(約3㌢)なので直径15㌢のパイ。高さは真ん中が5㌢ほど。
断面を愛でる。わあ。犬だったら喜びでぐるぐる回ってた。
切った瞬間、理想とするアップルパイでテンションが上がる。
パイ皮の層がひらひらとしている。そしてりんごが塊でごろごろ。
極めつけは底がパイ皮のみ。ものすごく好み。
リベイクして食べてみる。
リンゴを覆うひらひら一枚ずつ層となっているパイ皮がお見事。中には櫛形に切ったリンゴがごろごろと塊で詰まっている。シャクシャクとして甘くてすっきりとみずみずしい。そのスープのような果汁をしっかりと受け止めるのが底になっている薄いパイ皮のみ。ついここはケーキクラムなんかで水分を吸収させて底が抜けないようにと守りの姿勢に入ってしまうところを、パイ皮だけ。凄い!
どんなに美味と言われるアップルパイでも底に皮のほかに詰め物があるとそれだけでがっかりしてしまうのだけれど、ここのアップルパイは見事にリンゴとパイ皮のみ。おいしい!好き!
冷やした状態で食べてもパイ皮を固く感じることもなく(だってあんなに理想的な層になっているからね)リンゴの果汁がみずみずしく爽やかであっという間に食べてしまう。
本当においしいアップルパイでした。ごちそうさまでしたー。これは毎日でも食べたい理想的なアップルパイでした。
餅は餅屋って感じでアップルパイ専門店のばかり目が行ってしまうけれど、ホテルのパティスリーも今一度探す価値ありね。ショーケースには長方形のアップルパイも並んでたけれど、あれはどう違いがあるんだろ。次の機会に(また買いに行くと思うので)確認してこようっと。
おまけ。briqueはレンガ。