【大角玉屋】杏水無月:苦手だったはずの外郎先輩が杏の助太刀で「え…ひょっとして好き、かも…」と反転す

6月のお菓子といえば水無月。三角形をした白い外郎(ういろう)の上に小豆が乗っていて、夏越の祓(6月30日)に食べる京都の伝統菓子です。見かけてはいたけれど、外郎には苦手意識が刷り込まれていて口にする日が来るとは思いもよらなんだ。銀座の【大角玉屋】に寄ったら小豆ではなく大好きな杏が乗っていたので挑戦してみましたよ、というお話。

この日は杏の和菓子を買いました。見えないでしょ、わざとです。

じゃーん。杏水無月、310円也。
7㌢の直角二等辺三角形。斜辺は√2かけて~って計ったら本当に10㌢くらい。数学が暮らしの中で意識される1シーンでした。厚さは2㌢ほど。

今回は自分では切らずに、横から眺める。むっちむちなの、伝わるかな。
手で持つとペタペタする。むちっとした歯ごたえ。杏の甘酸っぱさがつんとくる好みの味。外郎、意外とおいしくてびっくりした。杏の効果かな。外郎は全く詳しくないのだけれど、上新粉わらび粉が入った外郎のようで、もちもち具合、弾力がぷるんぷるとしてちょうどよい。おいしかったー。季節が終わらぬうちにまた食べたいです。ごちそうさまでした。

水無月の小豆は古来魔除けの意味があって、杏になるとどうなるのかな。美味しいから、よし。
三角形は氷を模しているのだそう。当時は高級品の氷は庶民には手に入らなかったので、これで暑気払いしたのだそう。見た目は涼やかだけれど、水分は欲しくなるよねぇなどと考えた夕べ。