【船橋屋】あんみつ:ちょこっとだけどくず餅も味わえるのが嬉しい

【船橋屋】といえばくず餅亀戸天神すぐ近くの本店を思い出します。天井の高い雰囲気のある喫茶室だったなあ。お店で食べると出来立て感が増してさらにおいしい気がします。百貨店には大体入っている印象があるので、いつでも買える安心感のある定番おやつです。

くず餅のことばかり書きましたが、今回はあんみつ。この前【初音】の持ち帰りあんみつを盛り付ける際ちょっと失敗したので、再度挑戦したかったのです。それにこちらのあんみつにはくず餅も入っているのだ。

左:くず餅入り特製あんみつ、530円也。右:白玉入り、590円也(だったかな)。

あんみつも戦前から手作りにこだわった、くず餅と人気を二分する定番商品だそう。

いざ、盛り付け。蓋をぱかっと。

具?の乗った中皿を外すと、袋入りの秘伝の黒蜜が。赤いキャップのついた小さい容器(お弁当に入れるお醤油みたいなの)に入ったタイプではなくて、「へー」と思った。
たっぷりと入った寒天は水切りがしっかりされていて、またしても「へー」。

できあがりを比較するのに公平を期すため?別のお皿ではなく、カップに盛り付ける。こんな感じ。
構造は、こしあんの上にクコの実、時計回りに求肥(赤・緑)、レモン羊羹、くず餅、豆、これらの下にたっぷり寒天となります。
まずはやっぱりくず餅から。ぷるんぷるんだけどもちっとしっかりした歯ごたえ。黒みつと合う。船橋屋だなあと感じる。もちろん、あんことも合う。こしあんは結構しっかりとした甘さ。さらりとなめらか。求肥は期待通りのおいしさ。意外だったのがレモン羊羹。最初、何だろう?ってなって口に入れたら酸っぱーい。そしてこの舌ざわりは羊羹だー、美味しいってなった。果物が添えられることが多いあんみつですが、まさかの羊羹。でもさっぱりしてとてもよい組み合わせ。そしてやっぱり赤えんどう豆寒天が、いい。豆はふっくらして塩気が全体の調和を図っているし、寒天はコリッとしていてたっぷりと入っているのもいい。それぞれの味や歯ごたえの違いがあって、おいしかったです。ちなみに白玉あんみつの白玉を一つもらって食べてみたけど、もちもちでこちらもおいしかった。ごちそうさまでしたー。

おまけ。くず餅の原料はグルテンをとりのぞいた小麦でんぷんを450日もの間乳酸菌発酵させたものなのだそう。そしてこの無添加発酵製法を江戸時代から200年以上も続けているのですって。450日って!私だったら絶対途中で味見して、よしっこれでいこうってなるな。