アルマゲドン「被害?全滅です」
製作ジェリー・ブラッカイマー、監督マイケル・ベイ、主演ブルース・ウィリスと並んだ時点で派手な破壊シーンを期待してしまう1998年公開SFディザスター(大災害)ムービー。
巨大な小惑星が地球に接近、18日後には衝突する計算に。人類滅亡を防ぐためにNASAは、小惑星に穴を掘り深部で核爆発を起こし、その衝撃で軌道を変えようと計画する。そのため採掘のプロフェッショナルとして石油採掘会社を営むハリーが仲間を率いて参画することに…。
なぜだか周囲の男性人気が異様に高い本作。その熱量にふっと笑ってしまう感じもあるのだけど、今回実は初見だったことが判明。わー。予告編があまりに完成されていて(それが全てだとも言うけど)、すっかり見た気になっていたよ。やっぱり鑑賞してから判定しないとね。基本。
原題 Armageddon
邦題もそのままの『アルマゲドン』
ギリシア語のハルマゲドンとして一般的には知られてるかな。意味は世界最終戦争、転じて世界の終わり。
なんて言ったらいいのでしょう
観終わって戸惑いながら、感想を一言でいえば「大雑把だな」
なのだけれど、いくつかのことが積み重なって謎の感動が胸に沸き上がったのも事実。
ブルース・ウィリスの『死なない感』
主人公がブルース・ウィリスのときのこの死なない感じ、頼りになる感じは尋常でないと思う。なのでそのつもりで観ていたら、今回はきっちりと「死」を遂行してきたので、おおーっとなった。今更知るのもどうなのよというね…。本当関心なかったんだな。今まで熱く感想語ってくれてた者たち、ごめんね…
エアロ・スミス効果絶大
本編はもう科学的なあれこれで突っ込みどころが満載なのはさておいて、エンディングが好き。
エアロ・スミス"don’t want to miss a thing"がかかってのA.J.(ベン・アフレック)とハリーの娘グレース(リヴ・タイラー)の結婚式の幸せそうな姿。仲間の遺影もあってーー。
帰宅してからしばらくエアロ・スミスをかけては胸が熱くなる…を繰り返し、単なる傍迷惑な人でした。
いくつかのこと
そのほか忘れたくない些細なこと。
・メンバーを招集していくところで、それぞれの紹介も兼ねているのがうまい。
・ハリーがワッペンをNASAの人に遺すところ、ジーン。
・ラストの父娘最後の通信、長い。さっさと爆弾作業に取り掛かりなさいよと思った。
・グレースあんだけ別れのシーンでお涙頂戴やっておいて、婚約者が帰還したら満面の笑みで跳んで抱き着く。切り替え早い。
・ベン・アフレックが若い。ギラついて、バタ臭い(という表現が合う)。そしてこの人は圧倒的に年取った今のほうが素敵。
・ロシアの飛行士役の人、よくロシアンマフィア役であちこち出てる人かな。
・宇宙船を叩いて直すのはありか。ロシアだからって無茶な。
・冒頭隕石が降り注ぐN.Y.のパニックシーン。「ショッピング行きたーい」って言ってたタクシーの乗客、聖子さんでしたね。わあってなった。こういうの見かけるといつも、たとえば『七人の侍』なんかでちょい役で出た人がそれこそ世界中で何回も再上映される度に何を思うんだろうって考える。