アポロ13「夫に言って下さい。金曜に帰ってきますから!」

NASA(アメリカ航空宇宙局)により1961-1972年に実施された月への有人宇宙飛行計画『アポロ計画』。
アポロ11号から17号まで6回月面着陸に成功したが、”栄光ある失敗”とされる13号の絶体絶命の危機を描く。

Ⓒ1995Universal City Studios LLC.

午前十時の映画祭にて鑑賞。
アポロ13号爆発事故の実話に基づき、船長だったジム・ラヴェルのノンフィクション"Lost Moon"が原作。
ジム・ラヴェル船長演じるのはトム・ハンクス。若い。

この記事、書きかけでずっと放置してあった。鑑賞したのは6月21日、とある。
手帳にはただフライトディレクター(飛行管制主任)ジーン・クランツ役のエド・ハリスがカッコいいと書いてあるだけ。もうちょっと内容に触れておいてくれてもよかったのに、と当時の自分に言ってみる。
さておきエド・ハリス。いくつもの作品で目にしてきたはずだけどあまり記憶にない。一方本作の彼は瞬間風速的にドンピシャで好き。だってこんなに素敵。

©1995 Universal Pictures

さらにこれです。

©1995 Universal Pictures

好きにならずにいられないでしょう?

というわけでエド・ハリスにほとんど持っていかれたわけなのですが、これでは映画日記にならないのでちょっとほかのことも思い出してみる。ぽくぽくぽくぽく…チーン。

箇条書きだけど「すごい」と思ったポイントを挙げていくことにする。
・まずケヴィン・ベーコンもすごく若い。しかし彼は年取ってからのほうが味が出るタイプですな。
夫を支える妻の献身ぶりがすごい。一方が夢を追い、一方が支えるというのは、夫婦の一形態としてあると思うが性に合わない。自分はお互いが原動力となってそれぞれの未来に進むのが理想だな。振り返ると相手が後ろにいてほっとしてまた前進するという形がいい。内助の功が美徳とされているし、サポーター気質の妻はいいのかもしれないけど。
・宇宙船にある部品で工作してしまうのがすごい。二酸化炭素フィルターだっけ。
・最後に、地球に残った仲間が有能すぎてすごい。ケン・マッティングリーは当初搭乗メンバーだったが、予備チームの人が風疹にかかり抗体を持っていないという理由で地球に残ることになる。自分だったらショックで寝込む。打ち上げシーンなんか正視できない。しかしケンはアポロ13号の危機に、地球側でのシミュレーションを引き受け、足りない電力をひねり出す。この人いなかったら地球に戻ってこられなかったんじゃないのかな。
そして風疹にはいまだかかっていないというね…。でも月にそのあとちゃんと行っていて安心した。
【おまけ】
・マスコミの手のひら返しがすごい、っていうかひどい。みんなアポロ13号にはもうあまり興味がなくて、飛行士たちは全米に中継されていると思って撮っている画像も実際は放送していない。なのに危機になったら急に飛行士の自宅の庭に陣取って家族に突撃インタビューしてくる。
一番印象に残ったのはそのときの妻の返事「夫は金曜に帰ってきますから!!」