【代官山小川軒】フルーツケーキ:これこれ、この味がいいのフルーツケーキというものは
先日レイズンウィッチを久しぶりに食べた【代官山小川軒】でしたが、そのとき並んでいたフルーツケーキも気になっていました。スライスされて個包装になっているものではなく丸々一本だったので少し考えたのですが、なんとなく昔懐かしい味かもしれない!という予感がしたので買ってしまいましたー。
買っちゃった。
賞味期限も12月初めまであったしね、と言い訳。
せーの。フルーツケーキ、2,484円也。
大皿にも乗り切らないわー。とうれしい悲鳴。
ものすごく見た目が好みです。開封した途端ブランデーの香りがぶわあっと広がる。かぐわしいとはこういうこと。で、何とはなしにブランデーと思ったのだけれど、これラム酒なのかしら。(追記:原材料を見たらラム酒でした)こういうケーキはもうブランデー使ってるという思い込みがありました。ブランデーとラム酒の違いってぶどうとさとうきびから作られるということくらいで、あまりわかっていないかも。おいしいからいっか。
嬉しくていろんな角度から撮影してしまいました。
だって大きいんですもの!7×20?×4㌢くらいです。長さが?になってるのは実はさっさと食べてしまったからなんですね。箱の大きさなどから推測。ふふ。
切断してみました。ナイフを入れるとほろほろっと崩れる。でも現れた断面は、わーい。フルーツやナッツがたくさん入ってるー!
裏面も見えるようにちょっと倒す。
何よりもまず、子供のころ食べて「大人の味だ…」と思ったあのフルーツケーキ、あの味がしましたよ。
お酒の香りがぶぉんっと来てフルーツもナッツもぎっしり。パウンドはしっとり、みっしり詰まったような生地。均一に焼きあがっているのにどこもぱさつかず、しっとりを維持してフルーツと調和している。食べ応えはあるけれど、後味が決して重たくないのはすごい。どういう技なのだろうか。
断面で目立つ赤いフルーツはチェリー、黒いのはレーズン、ほかにオレンジ、レモン、さくさくっとするのはリンゴかな。フルーツ部分はしっかりお酒に漬かっているのでとてもジューシー。お酒でジューシーなんて最高ではないか。
実際目にしている色はもう少し暗めの印象なので、おまけでもう一枚。
今回フルーツ何が入っているのか確かめるために原材料などが書かれたシールを見ていて発見したことが。
なんと製造者が小川軒ではなかった。藤井商事(あざみ野)になっていて、販売者が小川食品(代官山)であった。えええと思ったのだけれど、藤井商事とは現在はM&Aしてしまっているのですが、もともとパティシェ藤井克昭氏の会社で、藤井氏はアンドレ・ルコント氏と共にフランス菓子を日本に普及させた第一人者なのでした。そういえばルコントもこの夏全店閉店してしまいましたね。ルコントといえば、そうだ!フルーツケーキ!子供の頃食べたのはこっちの味だったかもしれない。ここでつながるのか!!わあ、そういうことか。
で、ちょっと脱線しましたが、餅は餅屋でいいじゃないかと思ったという話です。得意なところに委託して監修という立場なのかちょっとわかりませんが、私としては昔なじんだあの味をここに再発見できて大変満足した次第です。催事で出会ったら欠かさず買おうと思います。新橋の小川軒のフルーツケーキも食べてみたいな。