【とらや】生菓子2種:新春にふさわしい和菓子で一服
百貨店だと羊羹や最中を買い求めることが多い【とらや】ですが、直営店に行けば生菓子も常時並んでいます。今でこそ甘いおやつを楽しんでいますが、小3までは生クリームが苦手、餡子は大人になって【清寿軒】のどら焼きと【初音】の餡蜜に出会って好きになりました。同じように生菓子に目覚めたのは【とらや】さんのおかげ。なんとなく食べたくなったのでふらりTORAYA TOKYOに立ち寄りました。
パッケージが好み。最近の和菓子の老舗は包装が本当に洗練されている。いつまでも眺めていられます。
新春にふさわしい生菓子が並んでいて目移りするところを二つ選んでみました。
ゆめうさぎ
餅製 ゆめうさぎ(御膳餡入)、540円也。
真上から撮った方が見やすかったかな。目と耳が焼き印で描かれた干支にちなんだうさぎのお餅。中には御膳餡(こし餡)が詰まっています。
ふっくら体を丸めて眠るうさぎを象っていますが、本当にしあわせそうに夢を見ている感じが出ています。
いつもならここで切断するのですが、これは可愛くて切れなかった…。とは言え、頭からぱくりと食べるわけなのですが。
お餅は見たまんま柔らかく分厚くて、お餅好きにはたまらない。くるんでいるのは、きめ細かで煌めくような美しさと小豆の風味をしっかり感じられるとても美味しいこし餡。美しい+美味しい=素晴らしいの公式が成り立つ。あー断面を残しておきたかったー。
きんとん製 若菜餅 求肥包御膳餡入
若菜餅 きんとん製、508円也。関東限定のよう。
正月七日に無病息災を願って若菜を摘んで羹にして食べる古の行事を偲ばせる生菓子。
真上からもパシャ。
切るとこんな感じ。大変美味しいこし餡を包んでいる求肥が伸びーる。切断するとき咄嗟に押さえたので折角のそぼろ餡がちょっとつぶれてしまった。食べやすい甘さ。
鮮やかな黄緑色が美しい一品。これが食べ物でなかったならば大事にポケットに入れておいて、たまに引っ張り出して日の光に透かして矯めつ眇めつしたい。
ごちそうさまでしたー。
おいしいお菓子をいろいろと食べてきましたが、美しいお菓子が好きだとしみじみ思った新年でした。
なぜ人は美しいものに惹かれるのでしょうね。