【菓子工房rusurusu】夜空缶:レモン風味の流れ星をつかまえる

浅草【菓子工房rusurusu】を知ったのはもうずいぶん前。大人気で松屋銀座でも予約するのが一苦労と聞いていて当時は星や鳥のアイシングクッキーにそれほどときめかず、そのうち似たようなクッキー缶が次から次へ登場するようになり忘却の彼方に押しやられた頃、ひょんなことから松屋銀座店が曜日限定販売に切り替わったことを知った。そこにはお店の在り方や作るものへの店主の姿勢が反映されていて、心惹かれた。すると機は熟したといわんばかりにクッキー缶が手に入った、というお話。

夜空缶、18枚入1,728円也。
サイズは8×12×4㌢のミニ缶

パカッ。グラデーションの青が印象的な折り紙が入っている。

じゃーん。サイズが少し異なるが組み合わさって詰まっている。

先ほど入っていた紙に乗せると、夜空に浮かぶお星さまに早変わり。

サイズは長いところが3.5~4㌢の星型。厚みは0.8㌢ほどで白いアイシングはレモン風味
サクッとしたクッキーにレモンのすっぱさが心地良い。後味も爽やかで、続けていくつも食べられる。おいしかった、ごちそうさまでしたー。星形アイシングクッキーへの思いが昔と今とではまるっきり異なっていて、ちょっと面白いなと自分のことながら。
箱を開けた瞬間、流れ星を拾い集めて箱に詰めている昔の自分が思い浮かぶ。虫捕りみたいに。とても嬉しそうで、大人になった自分もそれを見て口もとがほころぶ。お菓子とはそもそも物語を持つものなのだな、と改めて感じたそんなお菓子でした。

星型クッキーへに対する思いからちょっと飛躍して。何事も決断は、下したときはそのときの最善だろうけれど、翻意というのも悪くないな、と感じた。今の気持ちを是とするために昔の決断が間違いだった、とするものでは決してなく。歳月の流れに伴って移り行くものは全て自然の理だから、抗うことはない。