【五建外良屋】大玉みたらし団子:遠近感がわからなくなる大きさなのに味は繊細という意外性に虚を衝かれる

日本橋三越のデパ地下を歩いていたら、なんとも大きなみたらし団子が目に飛び込んできました。遠近感おかしくなったのかと二度見してしまった。京都【五建外良屋】ごけんういろ大玉みたらし団子です。

2本入り、389円也。

今までこんなに大きなお団子のみたらし、見たことない。カエルちゃんが丸ごと入っても隠れてしまうほどの大きさ。お団子部分だけで10㌢くらいありましたから、一つ3.5㌢くらい。

ではいただきます。
当然、一口ではいけません。大玉ですから。とてもやわらかくて、たれの甘さも控えめ。見た目からは想像していなかった繊細で上品な味でびっくりしました。お醤油の香りは鼻をかすめる程度。ふわっとやさしい。もちろんたれもしょっぱくない。
みたらし団子好きが常日頃感じている「もっと大きいお団子ならいいのになあ」という想いをいとも簡単に叶えてしまっている和菓子でした。ごちそうさまー。

【五建外良屋】について少し。公式サイトが興味深かったので、その一部を。
京都・東山五条で安政2年(1855)鳥辺野詣に来た人のために茶店を構えたのが始まりで、名前の由来は五条建仁寺町と当時の地名の頭文字からきているそう。創業時からういろ専門店であり、当時と同じ配合で製造しているとのこと。
みたらしに目を奪われてういろは買ってこなかったわー。
ういろうは薬の外郎のイメージが強くて、あんまり和菓子は食べたことがないのです。
外郎とはもともと中国の官名で、14世紀に渡来した外郎が作った薬をういろうと呼んだのだけれど、江戸時代に作った練り菓子が形や色がその薬に似ていたので同じくういろうと呼ばれたのですって。で、こちらの創業者が区別するために外良(ういろ)としたのだそうです。
なるほどなあ。