【ナーディル・ギュル】カダユフロール:新作はパリッパリのピスタチオ天国

トルコのお菓子で思い浮かぶのが、びよーんと伸びるアイスと伝統菓子のバクラヴァ。1843年創業の【Nadir Gullu】ナーディル・ギュルバクラヴァの王様と称されているイスタンブールの老舗です。先月、松屋銀座に初上陸したことは知っていたのですが混んでるだろうなとなかなか足を運べなかったところ、幸運にも大丸東京の催事で会えました。やったー。

カダユフロール、4個入り1,728円也。
バクラヴァを買う気だったのですが、隣に見慣れぬお菓子が。ピスタチオ30%!という言葉に惹かれ即決。今回の催事が先行販売だそう。
カダユフ・タトゥルス(お菓子)はトルコ南東部でポピュラーなのだそうですが、カダユフってどこかで見たなあと思い当たったのはフレンチのレストランサカキ。”天使の海老のカダイフ包み揚げ”、あれ大好き。ほっぺた落っこちる―。さておき、カダユフはトルコ・ギリシア起源の食材で小麦粉の極細麺で、そこからフランス料理の包み揚げなどに使われていったのだそうです。なるほど。

スライド式の紙箱。深緑が落ち着いていていいですね。オレンジの切手部分はナーディル・ギュル氏かな。
サイズが分かるように最初からカエルちゃんが登場しております。

パカラッ。わー!おいしそう!

その場でアップでパチリ。
では取り出して見てみます。

真上から見るとこんな感じ。こんがりとした焼き色がついています。

横から眺めます。サイズは直径2㌢×長さ6㌢の筒状。箱詰めされるときギュッとなるのかちょっと高さが出て2.5㌢くらい。

断面はこんな感じ。ピスタチオがたっぷりー。わくわく。

そしてやっぱりナイフを入れずにはいられなかった。でもこのピスタチオたっぷり感が伝わるのではないかしら。わわわ。ピスタチオ好き、歓喜の舞。
では、いただきます。
口に入れるとパリッパリこんがりと焼き色のついたカダユフの食感がたまらない。これ焼きたてはさらに美味しいのでは。すぐにピスタチオに行き当たる。砕いたピスタチオがたっぷり。ぷつぷつ、コリコリ、ごろごろとピスタチオを存分に堪能。ここはピスタチオ天国!焼き色のついていない部分のカダユフだけつまんでみる。シロップ(バターシロップかな?)がしみしみでじゅんわり、しんなりと甘い。そしてやっぱりピスタチオといっしょに食べるのが最高においしい。それとやはり時間が経ってもパリパリなのがドンピシャで好みでした。ごちそうさまでしたー。
カダユフロールは先行販売とのことですが、たくさんの人に知ってもらいたいなと思うお菓子でした。だって美味しいんだもの。パリパリくせになる。
ずうっと前に食べた印象でトルコの伝統菓子はすんごく甘いと思い込んでいたのだけれど、こちらのお菓子は甘過ぎたりバターがくどかったりすることは全くなかった。カダユフ・タトゥルスの作り方を見ると、最初カダイフに溶かしバターをかけて混ぜており、それがベースになっていて、最後焼きあがってからシロップをかけるという手順だった。今回食べやすかったのは、シロップやバターの量や甘さがちょうどよいのかも。さすが老舗。バクラヴァも食べたくなってきたー。