【メゾン・ダーニ】ガトーバスクとフィナンシェ:バターがじゅわーっとして、焼き立てが食べたい!ってなる
やったことないけどやりたいこと今この瞬間No.1は化石のクリーニング。石の中に埋もれた化石を細かく削りながら取り出していく作業に集中したい。そんな現実逃避をしながら外出したのだけれど、ついでにご褒美を設定してみたよ、というお話。【MAISON D’AHINI SHIROKANE】メゾン・ダーニの焼き菓子2種です。
ガトーバスク
メゾン・ダーニといえばこれ。ガトーバスク、550円也。
ガトーバスクは仏バスク地方の伝統的なお菓子。オーナーシェフの戸谷氏が先駆けた印象。
もとは捕鯨に行く漁師の保存食なのだそう。焼き菓子持ってくの!?ってびっくり。日本の漁師飯のイメージとずいぶん違う。
美しいフォルムにうっとり。
サイズは直径8㌢高さ2㌢くらい。では切ることに。ヤー!
わーっ。挟まれているのは、バスク地方特産黒さくらんぼのコンフィチュール。
アーモンドとバターを感じるクッキー生地はザクッとしてホロッともする。食感がうまく説明できないな。ケーキに近いクッキーなのかな。ずっしりどっしり生地が詰まっている。アーモンド感たっぷり生地はバターが香ばしくやさしい甘さ。生地の仕上げにカソナード(仏産ブラウンシュガー)が練りこんであるのだとか。ジャムは甘酸っぱいけど酸味控えめで自然な甘さで、この厚さのクッキーとのバランスが素晴らしい。クッキー部分だけでももちろん美味しいのだけれど、黒さくらんぼのアクセントがあるとないとでは全然違う。これは焼きたて、さぞかし美味しいのだろうなあ。食べてみたいな。
フィナンシェ
続きまして。フィナンシェ、350円也。
オランダ産バターをたっぷり使用しているというフィナンシェは焼き色がもう美味しそう。
別の角度から、パシャ。サイズは8.5×4㌢。
そして斬!
厚さは高いところで2.5㌢くらいかな。
焦がしバターの風味が香ばしいカリカリの外側と、ふわふわそしてしっとりのアーモンド風味がたっぷりなやさしい甘さの内側が対照的。バターがじゅわーっとして大変美味なことに加えて、フィナンシェ生地がのどに詰まること全くなしのすばらしさ。これは何によるの?ふわふわ効果?どんなに美味しいフィナンシェでも生地が密でぐっと詰まる感じが今までは多かれ少なかれあったので、おおっとなりました。これはすーごくおいしかったー。こちらも焼きたて、食べてみたい。ごちそうさまでしたー。
扉を開けた瞬間、バターの香りに包まれました。フィナンシェ型に種が入ったものを手に奥から出てきた方まで声掛けしてくれてお店の雰囲気も良く、いいお店だなあと感じました。あの大きな天板が入るオーブンってどれくらいなんだろ。機会があれば並んでる焼き菓子全部味わいたいと思えるお店。
店名のダーニってどういう意味かなと思ったら、オーナーシェフの名前トダニから来てるのだそう。なるほど。