【柳屋】高級鯛焼:東京三大たい焼きの中で一番好き

日本橋人形町でいつでも行列ができているたい焼き屋さん【柳屋】ですが、雨が降り出したこの日は珍しく列がなかったので、するりと買ってこられたのですよ、というお話。通りに面したところで職人さんが金型で一つ一つ焼き上げていくのが見えて、楽しい。ちなみに東京三大たい焼きと言われるのは他に浪花屋総本店(麻布十番)とわかば(四谷)です。あとの二つを食べたのは遠い昔なのだけれど、柳屋のがやっぱり慣れ親しんでいて好み。

表記には高級鯛焼本舗柳屋とあります。たい焼きは一種類、180円也。「おいしく召し上がれますように!」と声掛けして手渡してくれます。
一つから買えて紙袋に入れてもらえるので、店先や甘酒横丁で食べ歩きしている方をよく見かけます。

紙袋を上からのぞいたところ。薄目の鯛からちょっとあんこが見える。まだホカホカ。
袋の外で待機しているのがカエルちゃん。上でちょっと見切れている。

じゃーん。ご無沙汰ー、鯛焼きくん。

切ってみる。薄い皮の中、つぶあんがぎゅううっとみっしり詰まっている。

なんでも頭から食べる方だけれど、たい焼きだけはしっぽの部分が好きなのでこっちから食べるのだ。はしっこが固くてパリパリで特に好き。
出来立ては皮ぱりぱり。もちもちとした部分もあり。つぶあんは頭からしっぽまでぎゅぅーっと入っていて、甘さがやさしくて飽きずに最後までぺろりといけます。おいしいなー。ごちそうさまでした。「おいしく召し上がれますように」という店員さんの声掛けは、おまじないのようで、好き。

おまけ。このたい焼き「白い」と言われて「!?」ってなったお話。「はて他のたい焼きってどんな色してたっけ?」としばし考えたのだけれど、柳屋のものが自分にとっての基準なのでよくわからなかった、ということがありました。そのとき、色鉛筆やクレヨンの「肌色」表記を思い出したのです。今は「うすだいだい色」とかに名称変更されているのかな。子供のころは日本人の肌が基準だから「肌色」って何も疑問を持たず使っていたけれど、実際世界には肌色って色々あるものね。自分の認識しているものを基準に物事を判断しているから、無意識に判断したものをときにはひっくり返したりためつすがめつして自分の常識を再点検してみることが必要だなあ、なんてことを考えました。