【近江屋洋菓子店】アップルパイ:懐かしい味を求めて

子供のころ、祖母が遊びに来るときは必ずアップルパイと一緒でした。どこのお店の物だったのか、記憶は定かではないのですが、縁のパイ皮までしっかりと焼けていて、表面のあんずジャムがつやつやと輝いている、ああいう懐かしの正統派アップルパイをまた食べたいな、と思い探しているのですがなかなか見つからないのです。なんか最近のアップルパイはお店側がひと手間も二手間もアレンジを加えてしまっていて、そういうのじゃなくていいの。そんなとき見つけたのがこちら。

じゃーん、この箱でピンと来たかな。【近江屋洋菓子店】です。

本郷のお店、いつの間に閉店したの!?ケーキにカフェオレでお茶してたなあ。ドリンクが紙コップだったね、確か。懐かしい。
神田淡路町のお店はもちろん健在。お店までいかなくても日本橋高島屋の地下入口近くのコーナー、ベストチョイスには木曜限定の入荷だそう。ついてた!

アップルパイ、3個入り。1,458円也。
この日は他にもいろいろと買っていたのだけれど、日持ちもするから問題ないぞー(強気)。

これこれ、この艶。自分で作るときは、仕上げの表面のジャムってつい手抜きで省略したりしちゃう。美味しいからいいでしょって。

横からパチリ。カエルちゃんすってんころり。
これです。このシンプルにリンゴだけのアップルパイを求めていたのです。わあー。
表面はジャムでつやつや。パイの縁は金魚のしっぽみたいに広がっている。理想の形態。
皮はしっかりと焼かれていて、リンゴと接したところは果汁が染みていてしっとりと馴染んでいる。が、ぐしゃぐしゃにならない。底の部分にケーキクラムをしっかり敷き詰めたものも結構あって、リンゴ煮の汁を吸わせるためや嵩増し効果があるのだろうけれど、好みではない。ぺろっと食べちゃったから確認できないけど、これはなかったんじゃないかな。パイ皮だけでもとても美味しい。リンゴがずっしり。大きなかたまり。自然な酸味。しゃくしゃく感も少し残しながら甘く柔らかくなっており、絶妙。りんごのおいしさを堪能できる。
温めてもよいけれど、冷めた状態のパイ皮をハラハラさせながら食べるのもよい。
おいしかったです。ごちそうさまでしたー。
アップルパイの旅に出ようかと思ったけれど、まさかの一歩目で満足。日本橋高島屋でいつでも(木曜限定だけど)買えるしね。淡路町のお店の方には、時間あるときケーキを買いに行ってみよう。